由布院温泉
九州・大分県のほぼ中央、由布市湯布院町(旧国豊後国速見郡)に位置し、すぐそばに聳える由布岳の恵みを受けた温泉湧出量全国3位の豊富な湯量を誇る温泉です。また、源泉の数は852本存在し、これは別府温泉に次いで全国第2位。泉質は、単純温泉。主な効能は、神経痛、筋肉痛、関節痛、冷え性、疲労回復など。
かつてはひなびた温泉で、団体観光客向けの大型ホテルや歓楽街は整備されていません。昭和40年頃からは、町ぐるみで毎年夏に映画祭や音楽祭を開催するなど女性が訪れたくなるような町づくりが行われています。
ゆっくりくつろぎたい方にぴったりの温泉です。
温泉街
由布院駅から温泉街の方向に延びる通称「由布見通り」、そこから金鱗湖(きんりんこ)に続く「湯の坪街道」(ゆのつぼかいどう)には、おしゃれな雑貨屋やレストランが建ち並び、周辺には各種の美術館が点在しています。
各宿泊施設はにぎやかな町並みから外れた周辺の川端や林の間、丘の上などに点在し、湯量が豊富で広い範囲で湯が湧くため、旅館が一箇所に集積する必要が少なかったことから、一軒の敷地も比較的広く、町の造りはゆったりとしています。施設周辺には、開発規制により高層の巨大旅館・ホテルもなく、田園的な名残を残しています。また、連休には多くの人が訪れ、湯の坪街道には人があふれ、賑わいを見せます。
豊富な湯量のおかげで安価な値段で入浴できる共同温泉も多く、金鱗湖脇には一般客も入浴できる簡素な下ん湯や、その他土地の人だけが利用できる共同温泉などが各所にあります。
ぜひ一度「由布院温泉」を訪ねてみてはいかがでしょうか?
特徴
- 由布岳
- 駅前から温泉街への方向の正面には由布岳が見え、町のランドマークとなっている。
- 霧
- 山間の盆地特有の朝霧が、独特の雰囲気をかもし出す。朝霧は、冬季で気温が低く、放射冷却の起こりやすい晴天の日の明け方によく見られる。
「由布院」と「湯布院」
この温泉の本来の名称は「由布院温泉」である。「湯布院」という名称は、1955年(昭和30年)の昭和の大合併の折に、旧湯平村と旧由布院町が合併した際に作られた町名である。それ以来、ともすると温泉名も「湯布院温泉」と書かれることが多くなった。しかし、実際には湯布院町内(現在は由布市湯布院町)には「湯布院温泉」という名の温泉は存在しない(湯布院町内にあるのは、由布院温泉、湯平温泉、塚原温泉という各々別個の温泉である)。
厳密な表記を期すならば、湯平温泉を含む場合は「湯布院」、含まない場合は「由布院」である。しかし、現在、一般に流布している観光パンフレット等では、「由布院」を意味する場合に「湯布院」の表記が用いられることが多い。また、雑誌などの特集でも「湯布院温泉」という名を用いていても、そこで取り上げられているのは湯平温泉を含まない由布院温泉のみであることが多い。さらに、由布院温泉内にも「由布院」ではなく、旧町名の「湯布院」を冠している宿泊施設が存在する。 さらに、毎春おこなわれる「湯布院温泉祭り」は、由布院のみにおける催しであって、湯平では別に「湯平温泉祭り」が行われているにもかかわらず、「湯布院」という名が用いられている。
このような名称をめぐる混乱については、1959年(昭和34年)5月4日に、由布院温泉が湯平温泉とともに国民保養温泉地に指定された際の名称が、湯布院町の温泉という意で「湯布院温泉」とされたことが、「湯布院温泉」の表記を浸透を加速させることになったという説がある。しかしながら、それはきっかけの一つに過ぎず、「由布院」と「湯布院」との混同、すり替えをただすべき機会はたくさんあったにもかかわらず、正確な使い分けがなされてこなかったのが実際のところである。
また、旅行代理店における案内パンフレットや観光ガイドでは湯布院温泉を用いているものが多い。これも混乱、混同を招く要因となっている。
現在では、知名度の向上に伴い、「由布院」と「湯布院」の使い分けについての理解もある程度進んでいるが、その一方で、平成の市町村合併によって旧湯布院町が「由布市湯布院町」となったために、由布市の中に旧湯布院町があり、旧湯布院町の中に由布院温泉があることになり、状況は一段と複雑になっている。また、最近は、「湯布院温泉」や「湯布院」の代わりに、「ゆふいん温泉」「ゆふいん」「Yufuin」というひらがなやアルファベットを用いた表記が用いられることが多くなったが(とりわけ由布院内においてなされている)、この表記は「由布院」なのか「湯布院」なのかという区別を一層曖昧にする結果を生んでいる。
由布院へのアクセス
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お車をご利用の場合
大分自動車道 湯布院IC
公共交通機関をご利用の場合
- 最寄りの空港:大分空港
- 最寄りの駅 :由布院駅
- 最寄りのバス停:由布院駅前バスセンター
特急「ゆふ」・「ゆふいんの森」
九州旅客鉄道(JR九州)が博多駅 - 大分駅間を、鹿児島本線・久大本線経由で運転する特急列車「ゆふ」と、博多駅 - 由布院駅・大分駅間で運行される特急「ゆふいんの森」。
特急「ゆふ」は、1961年10月1日に博多駅 - 由布院駅 - 別府駅 - 門司港駅間で運転開始した準急「由布」(ゆふ)を発祥とする。この運転区間から分かるように当初は循環列車に近い性格を持った列車であったが、1968年10月1日に博多駅を起終点とする循環急行「ゆのか」を吸収して2往復体制となった際に博多駅 - 別府駅間運転の急行に改められた。1980年10月1日には別府駅 - 長崎駅・佐世保駅間を運行していた急行「西九州」を博多発着に変更のうえで「由布」に編入し、「由布」は3往復体制となった。
「由布」は1992年7月15日に、四国旅客鉄道(JR四国)から購入したキハ185系気動車を充当した特急に格上げされ、列車名も平仮名表記の「ゆふ」に改められた。その後も現在まで3往復の運行であるが、2004年3月13日から2011年1月10日まで一部の列車はキハ183系気動車を充当した「ゆふDX」(ゆふデラックス)として運行されていた。
特急「ゆふいんの森」は1989年3月11日に運転開始した観光特急であるが、当初から専用編成に予備がない関係で臨時列車として運行されている。
列車名の由来
「ゆふ」は、豊後富士とも呼ばれる大分県由布市にある由布岳が由来となっている。「ゆふいんの森」は由布岳と湯布院町(当時)にちなんでおり、牧歌的な風景をイメージしたものである。
| 運行鉄道事業者 | 九州旅客鉄道(JR九州) |
|---|---|
| 列車種別 | 特急列車 |
| 運転区間 | ゆふ: 博多駅 - 大分駅 ゆふいんの森: 博多駅 - 由布院駅・大分駅 |
| 経由線区 | 鹿児島本線・久大本線 |
| 使用車両 (所属区所) |
ゆふ:キハ185系気動車(大分車両センター ゆふいんの森:キハ71系気動車・キハ72系気動車(直方車両センター) |
| 運転開始日 | ゆふ:1992年7月15日 ゆふいんの森:1989年3月11日 |
| 備考 | 準急「由布」としての運行開始は1961年10月1日 2004年3月13日から2011年1月10日まで「ゆふ」の一部は「ゆふDX」として運行 |